なんかすごいイラッとくる。

相変わらずイラッとくることが多い、ヤフーのコメント欄。
また今日も、ひときわイラッとさせられた。
この記事で。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090926-00000070-jij-pol

「全国の大学、短大、高等専門学校に2008年度に在籍した障害のある学生数が前年度比15.4%増の6235人だった」

記事の内容自体は、別にいい。要するに、障害のある学生が、以前に比べ数多く
進学するようになった、という記事だし、それに学校側も対応しようとしている、ということ。
いいことじゃん。

けど、筆頭に来ているコメントが、
「区別と差別は違う。支援してもらうのが当然というような風潮には疑問がある」って。
「なるべく支援を必要としない進路もあるのではないか」だって。

なにも知らないくせに…支援を必要としない進路って、いったいなに?なんのこと?

増えた学生ってのは、肢体不自由の人達が主らしい。
他の「支援を必要としない進路」ってなんだ。
車いすの学生だけが通う大学や専門校があるというのか。

難聴の人のためにノートテイクを自動的にやってくれる装置がついた講義室がある、
そんな大学があるっていうのか。
講義を全部手話でやってくれる大学があるっていうのか。

健常者の世界に入ってくるな、障害者は障害者の専門施設へ行け、
と言いたいらしいが、
障害者専門の学校なんて、養護学校以外ないじゃないか。
そして、養護学校には「大学」はないんだ。

世間の多くの人間が、こんなことを考えているのかと思うと、本当にぞっとするし、
絶望的な気分になる。(コメントに同意するクリックの多さを見てくださいな)


いつから日本は、こんな国になったんだ。


こういうことを言う人っていうのは、自分がある日突然、耳が聞こえなくなっても、
「迷惑をかけては申し訳ないので、ほかの方のお邪魔にならないように、
聞こえなくて不自由でも耐えて、静かに生活します」
とでも言うのだろうか。
いやぜひ、言ってもらいたい、というか、言うべきでしょう、こういう意見の人は。
それを実行できてこそ、筋が通るというものだ。

私だってどこも不自由なところのない人間だけれども、
それは、本当にたまたま、運が良かったというだけ。
ひとつ間違えば、自分にだって、なにか起こっていてもおかしくない。

別に私がなにか努力したから、今の健康な状態を手に入れられたわけじゃない。

たまたま、なにも不自由なく生まれさせてもらった人間が、
たまたま、不自由なところを持って生れてきてしまった人を、
手助けするのは、当たり前のことじゃないんだろうか。

もちろん、手助けしてもらうことに感謝の気持ちを示すのは当然のマナーと思うし、
「してもらって当たり前」な傲慢な態度を取るのは良くないと思うが、
障害者がみんなそんな風に厚かましく、ズケズケと一般社会に乗りこんでくるような人たちだと
本気で思っているのだろうか。

多くの人は、気後れし、遠慮し、頼む前にあきらめている。
人に迷惑をかけるくらいなら、無理をすまい。家にいよう。あきらめよう。
そうなると思う。これが現実だと思う。

それが、勇気を出して門戸をやっとの思いで叩いたら、こんな風に「健常者の世界に
入ってくんな」と言われるとは。


受け入れ側の大変さもわかる。
うちの兄は大学教員なので、障害学生の受け入れで、毎年春先は準備で
すごく忙しくしている。
でも、そんな学生が入ってこなきゃいいのに…なんて、兄は思ってないと思う。

十分他の学生とともに勉強できる能力があって、試験にも合格し、学費をきちんと納めているのなら、
気持ちよく受け入れてほしいと思うし、事実学校側は、がんばって受け入れようとしているんだろう。

「人に迷惑かけてまですることないでしょ」
時々、こういう人がいるけれど、
人って、どんな人でも、他人になんらかの迷惑をかけながら生きていくもんじゃないんだろうか。
こういうことを言う人は、本当に、誰にも迷惑をかけていないのか。
誰にも迷惑をかけない生き方って、どんな生き方だ?

「助けてください、手伝ってください」ということは、そんなに罪なことだろうか。

こうやって、
自分は他人と関わる気ありませんから、そっちも関わってこないで。
ましてや、頼ってこないで。

そういう世の中になって、人と人とのつながりは、どんどん希薄になっていくんだろう。
佐々木正美先生も、そんなようなことをお話されていたな…

なんて嫌な世の中なんだろう。
ハンディがあっても、頑張って勉学に励もうとしている学生を応援する気持ちもないのか。

ヤフーのコメント欄って、こういう人間を増やすために役に立っているようにしか思えない。



まあ現実問題としては、いくらこういう人たちが、「入ってくんな」と言ったとしても、
実際には世の中は、少子化の一途をたどっており、大学や専門学校の未来は暗い。
学生のえり好みなんかしている場合じゃ無く、どんな子だって受け入れないとやっていけなくなるんだわさ。









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