音を聞き分けるのは難しい。

自閉症の人は、「聞きたい音」にスポットをあてて聞く、ということが難しく、
全部の音が、均等に耳に入ってきてしまうので、つらいのだ、とは、よく言われることです。
均等に入ってくるというのは、たとえばホームビデオで撮影したときの音がありますよね。
あれは、全部の音を同じように拾いますよね。
あんな感じで、すべて耳に入ってくるのだと思います。

ところで、私が三線を弾いていると、ちょくちょく、自分がなんの音を弾いているのか、わからなくなることがあります。

たとえば、隣にいる人が弾いている音と、自分の音が区別つかなくなったりします。
どうも、人が弾いている音に自分の聴覚の焦点があってしまうと、自分の音がわからなくなるようなんです。

あたしって自閉か!?とか思ったりもしましたが…

だから、大勢で弾いていると、自分の音に集中しよう、と努力しないと、へたをしたらどの弦を弾いているのかもわからなくなっちゃうことがあります。特に、他の人の音が間違っていると、マズイです。間違った音に引きずられてしまいます。

なんでこんなことが起こるんだろう、過去の経験ではないことだ、と思ったのですが、
考えてみると、私は弦楽器の経験が初めてだからかもしれません。

学生時代はjazzのBigBandでトロンボーンを吹いていましたが、
「吹く」楽器というのは、自分が出した音は、頭の中で鳴り響くので(だから必ずしも第三者から聞いた音と一致しないところもあるんだけど)、人の音とごっちゃになることなんてあり得ません。

しかし、弦楽器は、自分が爪弾いた音というのも、人が爪弾いた音も、遠い近いの違いだけで、聞こえ方としては一緒です。だから混乱するんだな…

他人の音を聞きながら演奏するのは、BigBandでの経験で、ある程度培われました。
トップの音を聞きながら、それに合わせて演奏するのは当たり前のことだからです。

でも、息を吐きながら手を動かして音を出すっていうのと、手を動かすだけで音を出すってのは、また違うもんだ…
ピアノなら、鍵盤を見ながら弾きますから、まず「自分の音がわからない」なんてことにはならないんですが(だいたい大勢で弾くもんじゃないし)、三線は自分の手元は見ていません。だからよけいに、なにがなんだかわからなくなるときが…

これも修行かな。
なんにせよ、新しい経験って、なんでも興味深いです。

次回から、「一二揚げ(いちにあげ)」の曲を習うことになりました。
これまでの「本調子」とは違う調弦の仕方です。
これまた、とっても楽しみです。












この記事へのコメント

きょろ
2009年03月09日 11:49
あのー。自分の出してる音がわからない…
なんてしょっちゅうだよ。カラオケでもわからん。
歌の上手な人が私の歌う、主旋律にハモりをかぶせてくれるとき
相手の音を聞いてひっぱられちゃうの
やはりカラオケなんて歌の上手な方が行くところですわ

音楽的才能皆無
2009年03月09日 21:54
>きょろちゃん
そうなの?カラオケで人とハモることなんてないから…
でも、ハモるのは、逆に楽なのよ。他人の音と自分の音との相関関係でしょ。だけど、三線教室の場合、ユニゾンなのよ。だからわかりにくいのよっ!

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