【映画】「チェンジリング」

昨日、ふと「明日は映画を見よう」と思いまして、
アンジェリーナ・ジョリー主演の「チェンジリング」と、
ウィル・スミス主演の「7つの贈り物」、どっちがいいか、
友人にして映画博士のきょろちゃんに意見を聞いた上で、
クリント・イーストウッド監督作品、チェンジリングを見てきました。

結論から言うと…

クリント・イーストウッド監督、グッジョブ!!
アンジェリーナ・ジョリー、ナイス!


個人的な作品選択…失敗

なんで私、よりによって今、この作品選んじゃった!?みたいな?

【以下にネタバレがありますので、見ていない方で知りたくない方は要注意…でも実話ベースだから知れてる話だけどね】














なんで作品選択失敗かというと、

これって…

私自身8歳の少年の母なので、このテーマはきっつ~!!!
だって、20人もの少年が、誘拐されて性的暴行を受けた挙句に殺されるという実話「ゴードン・ノースコット事件」がベース。
この話の主人公である、アンジェリーナ・ジョリー演じる母親の息子は、9歳の少年。
うちの息子は8歳。ダブるよ~~~(泣)

映画の中ではさすがに…だったのか、性的暴行シーンは描写されず。
けれど、泣き叫ぶ子どもをオノでめった打ち…みたいなシーンが(泣)
だからPG-12指定だったデスか~。

冒頭、「ウォルター!ハニー!」と呼びかけて起こす母親。
息子の背を柱にしるしをつけて測って、また伸びたわねと喜ぶ、とか…

私もやってるしぃぃ。

急な仕事が入って一緒に映画に行く約束をキャンセルしちゃったシングルマザーのクリスティンは、
結局それっきり息子には会えないことになってしまう…

どんなに後悔しただろうか?その別れを。

もうね、映画見ている途中、かわいそうでかわいそうで、涙出てくるし、
小学校に行っているわが子のことが急に心配になってきて、
探しに行って抱きしめたくなったわ。

子どもってなんて無力な存在でしょうか…

なんで私、この映画見ちゃったんだ~~~
今の私は、ハッピーな映画を見るべきだったのにぃぃぃ


にしても映画としては大変よくできていると言わざるを得ません。
ほんとグッジョブよ。リアリティあふれているけど、ドキュメンタリーくさいわけではなく、映画らしい映画。
まあ、アカデミー賞には縁がなかったけどね。

しかし…
5か月行方不明だった息子が無事戻ったと聞いて、迎えに行くが、
別人が汽車から降りてくる。
「別人だ」と言うものの、「あなたは動揺しているし、息子さんが成長したために、見違えたのだ」と言われて、
とりあえずその子を連れ帰って息子として食事を与えお風呂にも入れてやる…

でもお風呂で割礼されていることに気がついて、さらに背も小さいことに気がついて、

「あなたは誰!?」


…って…

そんなことあるのかなぁ???
5か月も顔見てないからって…全然、別の子だよ???

でも、力説されたら、自分がおかしいのかなって思っちゃうのかなあ???

でも…自分の子だよ???
自分の子なら、すぐにわかるし、抱きしめたくなるでしょ。
でも、クリスティンは、当然、抱きしめられない。そりゃそうだ、自分の子じゃないんだからさー。

歯医者に行ったり、教師に確かめてもらったりするまでもなく、自分でわかるはずでは…
ていうか、近所の人だって、気がつくだろ、普通。

ま、てことは置いといても、
アンジー、涙ですごいパンダ目になってるのもモノともしない、体当たり演技で、ナイスでした。
子どもがいなくなった場合、24時間は捜索しないことになっている、と警察に言われて
ふるえながら涙をこぼすところなんて、かわいそすぎ。気持ち、わかりすぎるほどわかります。

親なら一度や二度は、子どもを見失ってしまうときってどうしてもあって、その時間がたった5分くらいのことでも、本当に動揺するし、最悪の想像が頭をかけめぐるものなのですよ。
それを一晩も我慢しろなんて…

印象的だったのは、クリスティンが、警察に逆らって無理やり精神病院送りになった女性たちを救うところ。
自分のために戦ってくれた売春婦の女性と顔を合わせてほほ笑むアンジー。素敵でした。

子どもがいなくなっても次の朝まで探さないわ、違う子を連れて来て「あなたの子です」と言うわ、
警察をほめてほめて~ってするわ、間違いを指摘すると精神病院送りにするわ…
すごすぎるロサンゼルス市警。
これが実話だっていうんだから…

最後には正義は勝つけれど、でも子どもは帰ってこない。
母にはつらすぎる~~

この映画、音楽もそういえばイーストウッドが担当しているんだけど、
すっかり忘れていました。
良かった、と思うんだけど、特別あまり覚えていないなぁ。途中「いいな」とはどっかで思ったんだけど。



蛇足ですが、「チェンジリング」とは「取り替え子(とりかえご)」の意味。
これはもともと、妖精が、人間の子と妖精の子を取り換えてしまうという伝承のことで、ヨーロッパの昔話には、よくあります。

たいていは、かわいい自分の子の代わりに、しわくちゃの年寄りみたいな赤ちゃんが置いて行かれる…ってことになっている。洗礼前の子どもがさらわれる、とされます。

でもね、これって、要するに昔は、知的障害だとか、身体障害だとか、そういうものを持って生まれた子どものことを、「取り替え子」と称したってことみたいです。やっぱりね。そうだと思ってました。

「自分の子だったら、こんな風な子のはずはない。これは、妖精に取り換えられたに違いない」って思うことで、自分を納得させたんでしょうね。
ウィキペディアによると、特に自閉症の子なんて、いかにも風変りな行動をするから、そう思われた…ってことみたいで、さもありなん…と思うわけです。

今だってさ、こんな子うちの家系にはいないって夫婦で、なすり合いしたりとか、分娩時の医療ミスでこうなったんだとか、いろいろ言う人が実際、いるわけですが、それって結局、自分の子が障害児のわけない、私のせいじゃない、本当の私の子は、障害なんてなかったはずだ、あんたと結婚したからだ、あるいは人為的なミスだ…って言いたいわけで、それじゃあ、生まれてきた子があんまり可哀そうじゃないの、と思うわけなんです。

佐々木正美先生も、田中康雄先生も同じようなことを言われてますよね。

「条件付きで子どもを愛してはいけない」
「今のままの子どもを認める」

って。
「ママはこういう子が好きよ」っていうのは逆に言うと「こういう子じゃないと嫌いだよ」ってことだもんね…



…とは言っても、この映画のように本当に別人ってのは、もちろん問題外ですが!


あ~、それにしても、元気になるためには、いったい、なんの映画を見るべきだったのか???






この記事へのコメント

きょろ
2009年02月24日 09:25
チェンジリングは秀逸でしたが、元気が出る作品ではないわね。
どちらかというと深く考え込んでしまう作品。実話というのがまたツライです。

アンジーというメジャーな女優を使いつつも、突出させず淡々と深い演技をさせる
クリント・イーストウッド監督はすばらしいと思いましたよ。

こっから女優のアップでしょって思うところをことごとくはずすのがまた効果的。
子供がいなくなって24時間後警察が来たというシーンは向かいの家からのカット。
演技力のある女優を使っているわりに画面いっぱいのアップが少ないと思わない?

観客との距離感を保っている感じがスキ。
感情に流されそうな内容なだけに、アップを多用すると単調になって心に残らない。

警察で、激高しそうになりながらも堪えるところとか、
最後の裁判でのニヤリとか、印象的な表情を効果的に映していると思うの。
きょろ
2009年02月24日 09:29
女性は感情の生き物なんだなぁ。
怒ったら、損得勘定なしに主張する。
それを警察は恐れていたみたいじゃない?
男性は、利害とか交換条件の提示で動くけど、女性はそうじゃない。

警察のおっさんたちは「女だろ」って…それは押せば引くって意味もあるし、
切れるということ聞かないって意味もある。

男と女は違う生き物なのよ。きっと。

元気になるためなら歌って踊る
「ハイスクール・ミュージカル」とか「マンマ・ミーア」
ラブなら「ベンジャミン・バトン」とか「オーストラリ」なんていいんでない?
スカッとアクション「007 慰めの報酬」でもよし

「レボリューショナリー・ロード」は☓。
ケイト・ウインスレットにまったく共感出来ないのよー
よーかい
2009年02月24日 16:19
元気になれる映画、ビデオ(DVD)になりますが、まずファーストチョイスはドイツ映画の「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」がオススメです!
めちゃくちゃ格好良くて爽快な映画です!

日本の映画だったら、天願大介監督の「AIKI」はオススメ。
実話をもとにしているのですが、障がい者の可能性を感じさせてくれる映画です♪


単純に元気になれる映画なら、ジャッキー・チェン主演の作品もいいですよ~。ハリウッド版より香港版がオススメ。
また、チャウ・シンチー監督の「少林サッカー」や「カンフーハッスル」はくだらないけれど、気分転換には楽しい作品ですよ~♪(*^。^*)
2009年02月27日 17:35
>きょろちゃん
確かに秀逸でしたわ。イーストウッド監督…前にも書いたけど、マウイの別荘でのんびりしていられる身分なのに、仕事するする。こんな映画撮るなんて、まだまだアメリカ映画も捨てたもんじゃない。この題材なら、もっと火サスっぽく撮ることはいくらでもできるのに、実に抑えたテンション。確かにアップも必要以上に多用してないし。クサい効果音やあおるようなBGMも無い。

>女性は感情の生き物なんだなぁ。
怒ったら、損得勘定なしに主張する。

そりゃそうよ。起こったら見境ないよ。それがオンナだよ。
最後のほうで、犯人に会いに行くのもすごい。息子を返して!って絞め殺しそうになりながら詰め寄るのも。死刑を自分で直視するのも。女は強い。
2009年02月27日 17:41
>よーかいさん
私、ビデオやでビデオを探すのがとても苦手なの…
なんか、探せないの、いつも。お目当てのものが(/_;)なんでだ…
同じことが図書館でも起こる…
ツタヤの宅配レンタルでも使うべきなのかしらん。
でもがんばって探してみるわね。

ジャッキーチェンは、それこそ私、チュー坊のころはまってたのよね。
実は渋いところで「少林寺 木人拳」が大好きだった。(古っ!!)

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