「めがね」見てきたし。

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そうだ。癒されねば。
…というわけでもないのですが、見てきました、「めがね」。
この手の映画でいつも出遅れて見損なう私としては、フットワークいいほうです。
整形外科に行った後、昼からの回を見てきました。
お昼は映画館の中で、チリドッグ食べました。

ネタバレありです。見てない人は、この後、読まないという選択もできますよん










いや~。
なんていうか。
要するに、一人の女性が、ある小さい離島へやってくる(ロケ地は与論島)ところから、
話は始まる。

泊まることになったところは、ある意味すっごい居心地悪い民宿、「ハマダ」。
人があんまり来たら困るからって、めちゃんこ小さい表札に
やる気の無い字で「ハマダ」って書いてある。

どっか都会から来たであろう、小林聡美演じるタエコさんが、
ここへ来たばかりのとき、居心地悪げにしている様子もうなづける!
荷物運んどくっていったくせに運んで無いし!
「適当に冷蔵庫の中のもの食べといて」って、どっか出てっちゃうし。

都会人ならイラつくよなぁ。わかるわかる。

大体、家族みたいに額をつき合わせて食事するってのも、都会人には居心地悪いよなぁ。
タエコさんが「ほっといてくれませんか」って言うのもわかる。
都会人は、人と距離を置いて生活することに慣れきってしまってるからね。

しかし。
一度は飛び出して「マリンパレス」って別の民宿に行ったところ…

あービックリした。薬師丸ひろ子が出てきたんだもん!
すごい笑えたわ。
この「イッちゃってる」役が、めちゃんこピッタリはまってるんだもん!

いや~ふたつしか宿がなくって、ひとつがあの「ハマダ」で、
もうひとつが薬師丸ひろ子のあの「イッちゃってる」マリンパレス。
ものすごい究極の選択だわさ。
…で、選択の結果、(当然ながら)マリンパレスには泊まらず、
タエコさんはもと来た道を徒歩で引き返すんだけど…


もたいまさこさん(サクラさん)、いい味出しすぎです。
向こうから自転車で走ってくる光景は、なんだか、
「となりのトトロ」の「ネコバス」が夜道で近づいてくるシーンのように、
非現実的な感じ。
彼女の自転車の後ろの席に乗せてもらうことは、あそこの住人たちにとって
憧れらしい。

道端に座り込むタエコの前にサクラさんが現れるあのシーン。
サクラさんが「その荷物は置いていきなさい」って、
目顔で伝えてくるのが笑えた。
そのとき、それまで重い荷物をひきずりひきずり歩いていたタエコが、
ポッと、荷物を置いて、すとん、と素直に自転車の後ろに座る。

…タエコさんが「心の荷物を下ろす」ことを象徴しているんでしょうね。



マリンパレスを飛び出して帰って来てからは、なんとなく、
タエコさん、殻がひとつはずれたかのよう。
段々と、「ハマダ」のおかしな関係者たちと距離が近づいてくるのね。
そういう「距離感」が、小林聡美のちょっとした表情とか、
座る姿勢とかに現れてるの。微妙で繊細な演技だけど、うまいです、やっぱり。

みんなで食べてるあのエビの旨そうなこと!
ロブスターくらい大きかったけど、多分ロブスターじゃないよなぁ。
すっごいエビが食べたくなったよ~。

この映画は、都会人を皮肉っている意味もあるのかもしれないけど、
画面からは、皮肉っぽさは全然、感じない。

サクラさんのカキ氷を食べて、急に目の前の海の色が目にしみるほど美しく感じて、
うっすら涙ぐむ、タエコさん。なんかじーんときました。


私もねぇ、タエコさんと同じで、カキ氷は普段あまり、食べません。
でも、食べなかったら大損!って雰囲気でしたね、この映画では。

この映画見てて、あんこを炊きたくなりましたよ。
そろそろ涼しくなってきたし、あんこ炊こうかなぁ。

なんかなぁ、「かもめ食堂」より好きかもしれない。この映画。
かもめ食堂はかわいかったけど、
「めがね」のほうがずっと切ないから。

荻上監督の世界は、日本であって日本じゃない、どっか異世界な感じ。
春になったら飛行機に乗って、毎年あんな場所に行けるなら、
人生どんなことがあっても生きていけそうだなぁ。


途中で都会からタエコさんをおっかけてきた青年がいて、
その青年とタエコさん二人で浜辺で黄昏てるときに、
バックで流れていた曲。

優しいアコースティックのギターと、コルネットか、あるいはミュートをしたトランペットだと思うんだけど、
なんか抑えた感じで吹いていて、控えめだけど良かったなぁ。
誰の演奏かしら。

私はやっぱり、楽器は「管楽器」が好き。
管楽器の音色には、ついつい、反応してしまいます。
アンサンブルでも管が入ってる方が好きです。


この映画はね、映画館で見たほうがいいね。
多分、「かもめ食堂」もそうだったんだろうな。
この空気感は大画面でないと。
全編、涙が出ちゃうくらい美しい、与論島の自然と海に彩られてます。
行ってみたいなぁ…


再びサクラさんが帰ってきたところで突然ぷっつりと映画は終わるけど、
その後のエンドロールでも、立ち上がって帰る人が全然いなかった(いや、一人だけいたけど)。

みんなシーンとして、照明がつくまで見ていましたよ。
なんかひたりきる映画だね。



いや~ムービックスのポイント使って、タダだったし。
一人で映画見て、楽しかったです。
映画は友だちと行くのも好きだけど、一人で見るのもスキ。
ただこの映画は静か過ぎて、招待券とともにもらえるポップコーン食べる音さえ響いて、
ちと困ったわ(^_^;)

まだポイントがある。今度は「ミス・ポター」に行くぞ!レネー・ゼルウィガー大好きなの
そうそう、手首は、やっぱり傷めてましたが、腱鞘炎ではないみたい。
でもあんまり使わないでって言われて、今、手首にシップして、ネットかぶせています。
ハンドルを切るときとか、痛いなぁ。それに、左手首をかばってると、右手首をやられそう…




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この記事へのコメント

きょろ
2007年09月28日 00:41
いい映画に出会えるとうれしくなるよね。
この映画ってもしかして面白い??なんて思う感じが笑える。
だって、山場といえるようなものが殆どないんだもの。
好きじゃない人は全然好きじゃないだろうな。。

映画や小説って誰でも同じように感じるわけじゃないとこが
面白いのよね(^。^)意見が割れるのがいいのよぅ(>_<)
2007年09月28日 06:58
>きょろちゃん
うん。面白いかって言われると、返事に困る加茂。
それに、今の時代だからウケるのであって、時代が違えば全然認められなかったかも、こういう映画は。まあ、時代の空気がこういう映画を生むのであって、時代が違えば…つまり、こういう光景が当たり前の時代だったら、そもそもこんな映画、作られないだろうね。現代人は疲れているのよ。
でも、かなり癒されたので、目的は達成されたわ~(^^)
よーかい
2007年10月02日 22:31
土曜日に、倉敷で「めがね」観てきましたよ~(o^∇^o)ノ
しみじみほんわか、よかったです♪

映画を観る前はテーマになっている「たそがれる」というのがよく分からなかったのですが、ああいうのが「たそがれる」というのなら、よーかいはたそがれるのが得意です♪(笑)
きっと、沖縄や奄美の離島とか、アジアの田舎が好きなひとなら、あの映画は好きなんじゃないかなー?

それにしても、食べ物がなんておいしそうなんでしょう!
あと、「ここで飲むビールは最高だぁーーー!」と飲んでいるビールの美味そうなことといったら!
くぅ!(≧▽≦)

だけど、謎が多いですね~。
主人公はなんで「先生」なんでしょ?
あの青年はなぜ追っかけてきたん??

きっと、想像にまかせる「隙間」があの映画の良さでもあるんでしょうね。
2007年10月03日 06:27
>よーかいさん
「たそがれる」私は…得意なはずなんだけど、旅行すると、ガツガツ回ってしまう貧乏性…(相方のせいもあるかも…)
そうそう、ビール3本も空けてましたよね、昼間っから。飲みすぎやろ!って(笑)
お話自体は、あえて全部説明しない、っていう手法みたいですね。「かもめ食堂」もそうだったけど。行間で読ませるというか、みなさんで想像してねって感じなんでしょうか。
なんの「先生」か考えませんでした?クリエイター系かな?
なんとなく、研究者の類かとも考えたり…でも大学で教えている人だったら、あんなに「携帯電話の電波の届かないところに…」なんて言わないだろうなぁ。考えてると面白いですよね♪
よーかい
2007年10月04日 01:29
なんの「先生」か、映画観ながら考えました、考えました…!(笑)

あの年下の女性が生物の先生ときいても、「同業」って感じがまったくなかったので、学校の先生はないよなー、とまず思いました。

それで考えたのは、作家の先生。
それなら、春先に旅をする時間もとれますしね~。
で、あの青年は編集者なの。


…うーん、違うかな?


きっと、それぞれいろいろ解釈できる余白がいいんでしょうね~。

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