沖縄旅行、最終日。

今回は3泊4日でしたので、4日目が最終日でした。
正直、あっという間で、もう1、2日あったらなぁと思いました。
泊まったホテルも、これで最後かと思うと、窓からの景色さえ名残惜しく感じます。

さて、最終日は、先にレンタカーを返して、そのあと「ゆいレール(モノレール)」で那覇市内観光をしようという計画をたてていました。
ですが、なぜかダンナが、「レンタカーを返す前に、ひめゆりの塔に行こう」というので、そちらに回ってから返却に行くことになりました。

↓ひめゆりの塔へ向かう途中に見かけた街路樹「デイゴ」
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デイゴの木は、あちこちで綺麗に花を咲かせていて、落ちた真っ赤な花で、道路に赤いじゅうたんを敷いたようになっていました。ちなみに、デイゴが綺麗に咲く年は、台風が多いそうですよ、お気をつけあそばせ。

※注…何度も言いますが、下記の○とか×とかの紹介の仕方は、「自閉症児連れ家庭としての見地」からすると○なのか×なのか、という意味です。喜び度も、うちのキムの「喜び度」です。「一般人」とはちがうので、そのへんお間違えなく、よろしく。


その1 ひめゆりの塔(喜び度というわけにはいかないので、キムの関心度…××←当たり前だと思うのね)

正直言って、戦争の意味すらわからない障害児と幼稚園児を連れて「ひめゆりの塔」へ行って、何の意味があるのよ?って思いました。ロンがもっと理解できる年齢になってから連れて行ったほうがいいと思ったのですが…「ひめゆりの塔」へ行くのは、名勝史跡を見に行くのとは、全然意味がちがいます。戦争の犠牲になった方々を追悼する場所であり、戦争の残酷さを学ぶべき場所ですよね。私たち夫婦が、まともに資料館を見たり説明を聞いたりできる可能性があるのなら行ってもいいのですが、その可能性は、キムと一緒にいる限り薄いし…絶対に、物見遊山で行くべき場所ではないし。

まあダンナがどういう気持ちだったかはわかりませんが、はっきり言えることは、資料館に入って、ちゃんとガイドさんの説明を聞かないと、やはり意味がないと思いました。そして、当然ながらキムは資料館などには入りたがらないし、ガイドの説明を黙って聞いてくれるわけもありません。結局花をたむけて帰ってきただけでした。ううーむ…。

ただ、なんていうか、ひめゆりの塔の前に立ったときに、なにかを感じて、涙が出てきました。私は資料館も見ることができませんでしたから、ひめゆり学徒隊については概要を知っているだけなんですが、なんででしょうね、涙が出てきました。せめて、心から平和を祈って、花をたむけて手を合わせてきました。日本が再び戦争をする国になるようなことがありませんように…戦争をする国では、障害者は決して幸せになれません。余裕のない国では福祉は後ろへ追いやられてしまいます。そんなことになりませんように。キムのような子が幸せに一生を送れる国でありますように…。

↓ひめゆりの塔の前にあった、大きな木
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その2 ゆいレール(喜び度…◎ 景色…◎ 自閉症児向けバリアフリー度…◎←ごめんなさい、肢体不自由の方の観点ではありません)

レンタカーを返し、空港でさっさと荷物を預けて(搭乗日なら、便が夕方でも、朝から荷物を預けることが出来ます)、空港駅から「ゆいレール」に乗りました。
ゆいレールって、那覇市内を走るモノレールの愛称です。キムは初日から、これに乗りたい!乗りたい!と叫んでいました。乗り物好きなんですよね~遊園地の乗り物は一切乗らないくせにね。ホンモノの乗り物がすきなんです。

さて、公共交通機関に乗る場合は、療育手帳で割引になるか聞いてみるべきです。そこで、ゆいレール空港駅の窓口で聞いてみました。
「療育手帳の提示で割引になりますか?」
「はい、手帳を持っておられるご本人は、いくつの方ですか?」
「小学生です」
「あ、それなら、付き添いの方が子ども料金になり、ご本人は、こども料金の半額になります。ご本人専用の切符を出しますね。どこまで乗られますか…?」

そこで、ダンナはふつうに切符を買い、私は子ども料金の切符を買い、窓口に持っていくと、キム専用の切符を出してくれました。それを降りる駅で窓口に出し、清算するという方式です。こども料金の半額って、少々セコイ気もしますが(確か名古屋では障害のある本人は「タダ」じゃなかったかな…)、でも窓口の方の対応は丁寧でよかったです。

こうした公共交通機関のあるところには、最近は必ずといっていいほどエレベーターがあります。しかも多くの場合、透明(仕組みが外から見える←キム好み)です。旅行中はエレベーターに対するこだわりが強くなるキムにとっては、楽しい限りです。早速エレベーターに乗り、ホームへ。

ゆいレールで首里城に向かいました。30分くらいかかりますが、途中の景色が楽しいので、別に退屈しません。キムは最初DSをしていましたが、すぐやめて、外を眺めていました。楽しいんだろうな(^^)興味の範囲が狭い自閉症児、楽しめることもふつうの人間より少ないけれど、そんな彼女が楽しそうにしているのは、こちらとしても嬉しくなります。

↓ゆいレールの車窓から
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その3 首里城近くの店でお昼(喜び度(私)…△ 美味しい度…○)

私としたことが、最終日はどこでお昼を食べるのか、ろくに考えていませんでした。そこで、首里城周辺で適当に入ろうかということになったのですが、「適当」というのはなかなか見つからないものです。そして自閉症児を連れている場合、「食べる店を捜し歩く」というシチュエイションは、NGです。結局、一番最初に目に付いた店に入ってしまいました。

正直、不本意です。入った店は、客が他に2組くらいしかいなく、妙にだだっぴろいところを見ると、バスなんかで乗り付ける団体客をさばくような店のようでした。

首里城の近くには、美味しそうな沖縄料理の店が何軒もあるのですが、キムは沖縄料理オンリーだと食べるものがなくなってしまうので、いろんなものを扱っている店に入らなければいけません。だからここに入っちゃったけど、駅前にタクシーの客引きもいっぱいいたんだから、あらかじめ調べておいて、連れてってもらえば良かったあ。この日は、ただでさえ長い一日なのに、ここで余計な体力を消耗してしまいました。

でも、雰囲気的には「うーん」って感じの店でしたが、ゴーやーチャンプルー定食を注文したところ、すごく大量のゴーヤーチャンプルーが出てきて、それがあまり苦くなく、わりと美味しかったです。沖縄らしく?量が多すぎたけど、でもゴーヤー好きとしては、思いっきり食べられて、満足。

↓私が頼んだゴーヤーチャンプルー。ゴーヤーが嫌いな人だったら絶対食べられない量。
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あと、この店では、好きなだけ「沖縄そば」に入れるように、と、生の「よもぎ」(ふーちばー)が出てきました。よもぎを生で食したことなかったけど、案外食べれるもんですね。

↓旦那が頼んだ沖縄そばについてきた「ふーちばー」
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このお店、名前も覚えていませんが、首里支所や警察の近くでした。


その4 世界遺産・首里城(キム喜び度…△ 絶景度…◎)

首里城は、正直言って、期待してませんでした。よく写真で見る、朱塗りの御殿のイメージが強すぎて、「どうせ復元したものじゃん」という思い込みがありました。実際、正殿と守礼門は復元されたものですから、見る気が起きませんでしたが、旦那が行きたいようなので、行きましたところ…。

ううっ…!やはり、世界遺産!来て良かったです。

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城壁も、門も、造りそのものが壮大で、本州の城にない雰囲気を持っています。実は城好きな私、これは、かなりツボにはまりました。本当に立派なぐすく(城)です。やっぱり人間、来て見ないとわかりませんね。歴史のあるものっていうのは、いつも感動を与えてくれます。その歴史が長ければ長いほど、感動も大きいような気がします。

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ただし、キムは、途中までは問題なくついてきてくれたものの、有料部分の正殿には入ろうとしませんでした。基本的にキムは「寺社仏閣」を苦手としているので、ちょいと寺に似た雰囲気のある正殿には入りたくなかったようです。でも私も、復元したところには興味がなかったので(ごめんなさい)、私とキムは外の見晴らしのいいところで待つことにし、正殿見学にはロンと旦那とで行ってもらいました。

↓旦那が中で撮った写真
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ここで、キムがトイレにバッグを置き忘れて、ずいぶんたってからふと気がついたんでしょう、私に黙って取りに戻り、私が「あれっ、今ここにいたのに、キムがいない!」とビックリして探し回る、という一件がありました。バッグはトイレ掃除のおばさんによって保護され、有料部分の受付に預けられて、首里城内で「キムさま~落し物がございます~」と、アナウンスされてしまいました(汗)このアナウンス、外で待っていた私にはよく聞こえなかったけど、有料部分にいた旦那とロンには、よく聞こえていたらしく、あんまり何回もアナウンスされるので、「キムがいなくなったのか!」と焦った旦那は、見学もそこそこに、あわてて出てきてしまったのでした。

落し物のバッグは、署名捺印して、無事手元に戻りました。たっかーいヘッドフォンが入っていますから、失くしたら大損害だし!(それにしても、受け取りの際「印鑑お持ちですか?」と言われて、旅行先なのにサッと印鑑出せる自分はすごい、とひそかに思った…ほほほ。え?当たり前??)

私に「黙って行くなんて!」と叱られたせいなのか、待たされたせいなのか(両方なのか)、少々ご機嫌が悪くなり、キムは帰りたがりました。ところが、首里城は登ってくる道と出る道が違います。彼女は基本的に「帰るときは元来た道を戻る」ものだと思っていて、旅行中なんかは聞き分けが悪くなるため、違う道を帰るのに納得いかず、文句を言いました。まあ、道を戻っても特に問題はなかったと思うのですが、一応私が「キム、そっち(元来た道)はエントランスだよ。イグジットは、あっち」と言うと、素直に従ってくれました。最近、英語に凝っているキムは、時々、日本語よりも英語のほうが聞き分けてくれたりします。もーしかして、脳の構造的に、英語のほうが理解がいいんだったりして?ひええ、親が勉強しないといけないかしらん。

↓首里城の展望台より、市街地を臨む
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(つづく)

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