沖縄旅行 準備編

ゴールデンウィークに沖縄に行ってまいりました。
ハワイの旅行記も完結してませんが、忘れないうちに早くアップしちゃいましょう。

「自閉症児との楽しい旅行のための、ポイント解説」

☆ポイントその1 旅行はできるだけ自由度の高いものにする。

沖縄3泊4日の旅、ネットで安いツアーを予約しました。
3日に神戸空港9時40分発、那覇到着11時45分。なぜ直近の岡山空港発にツアーを選ばなかったかと言うと、岡山発のツアーは数が少ない、高い!しかも沖縄行きは「JAL」しかない!

我が家はANAマイラー。沖縄には行きたいが、JALに乗るのはイヤじゃ~っ。それに岡山発はツアーの数がほんとに少ない、ホテルの選ぶ余地も少ない。人気のあるツアーは、すぐ売切れてしまう。ゴールデンウィークに個人手配で飛行機を押さえるのはほとんど無理だと思われたので、最初からツアー利用を考えていたんですが、軒並み売り切れ。関西出発にすると、ずっとツアーの選択肢が広がるために、フライト時間の条件の良いツアーをなんとか取ることができました。今回は関西の中でも最も近い、できたばかりの神戸空港発のツアーを使うことにしました。

しかし、ツアーといっても「航空券プラスホテルプラス朝食プラスレンタカー」のみのもの。お仕着せのバス観光などは一切なく、空港で「○○ツアーの方、こちらに集まってくださーい」などと呼び集められることもありません。チケットを団体カウンターでもらうだけで、個人手配とほとんど変わりません。

自閉症児連れ家族にとってフレキシブルな旅程というのは非常に重要ですね。

☆ポイントその2 旅行中も「いつもと変わりないものを用意する」

普段、キムはパソコンを毎日使っています。そこで、今回の試みとして、重いんだけどノートパソコンを持っていくことにしました。宿泊先のホテルが自室でネット接続できると書いてあったのです。そのホテルは、持って行かなくてもホテルのパブリックスペースにネット接続パソコンが数台あるのですが、やはり自室で好きなときにできたほうがいいですからね。パソコンがあればDVDも見られるので、レンタルで好きな「コナン」のDVDも持っていきました。

それと、寝付くときに使っている「癒しグッズ」も持って行きました。(下の写真)
画像

ツリーは以前、「キラキラ、ひかりもの。」で紹介したものですが、下にある四角いのは、この旅行のために、前もって準備したものです。いくつか買い与えたものの中で本人が特に気に入ったのがこれ。「フロスティ」と言って、色が移り変わっていくランプです。3個で1200円也。「王様のアイディア」で購入することができます。

☆ポイントその3 防御グッズを必ず用意していく

うちのキムの防御グッズは「BOSEノイズキャンセリングヘッドフォン」およびそれと一緒に使うMDプレーヤー(もちろん最近気に入っているCDをMDに落として持っていく←いい加減聞き飽きた古いものはダメ)。それと、本人が欲しがっていたサングラスも、100円ショップで買って持たせました。ドナ・ウィリアムスだったかな、色付きのめがねをかけると、すごく楽になるとか書いてましたから、それで。

☆ポイントその4 ここぞというときに使うための「切り札グッズ」を用意していく

旅行中という非日常的な状況のなかでは、いつも落ち着いている子でも情緒不安定になります。いつもなら素直に言うことを聞いてくれる場面でも、旅行中は予測不可能なことが続くために警戒心も強くなり、拒否してくることも考えられます。そのときのための「水戸黄門の印籠」を用意する必要があります。「その子が絶対好きで、見たら欲しがらずにはいないもの」。うちの場合は、ずっと前から欲しがっていた「ニンテンドーDS」です。いざというときのために、今まで与えていませんでしたが、今回の旅行のためにネットオークションで買い集めました。
画像


これらの準備は、常日頃から、「本人が何が好きで、いざというとき何に反応するか。あるいは何によって落ち着くのか。どうやったら外部からの刺激から身を守れるのか」を、よく知っておく必要があります。そのときになって急に、付け焼刃であれこれと用意しても、「使いこなせていない」ものは、いざというときには役に立たないものです。今回で言えば、サングラスは役に立ちませんでした。

時間をつぶす方法、楽になる方法というのを普段から身につけさせておかないと、ダメってことですね。

☆ポイントその5 本人の調子の良いときを選ぶ

これが本当に重要なんですよね。うちのキムは、昨年あたりから、とても調子が良くて、以前持っていた強いこだわりも、ぐっと薄れてきています。だからこそ、こうした思い切った旅行をしようとも思うのです。普段そんなに調子が良くっても、旅行という普通でない状況下では、こだわりが強くなり、多動にもなります(普段のキムは特別多動ではありません)。調子が良くてもそんな状態ですから、調子が悪いときには悲惨な結果が予想されるので、旅行に行くのはあまりお勧めできないですね。

☆ポイントその6 本人は旅行が好きなのかどうか、見極める

最も重要なのはこれでしょうね。うちは、10年にわたって観察してきて、本人は旅行が好きである、という結論に達したので、旅行に連れて行っています。自閉なので変化に弱いところは持っているけれど、実は非日常を求めていて、非日常が本人に快感をもたらしているように見えるからです(快感にうまく対応できず情緒不安定にはなるのですが)。

でも、中には絶対に日常を変えられたくないタイプの自閉の人もいるでしょう。その場合は、旅行になんとか慣れてもらおうとするよりは、信頼できる預け先を探すほうが近道かもしれません。私は、「障害児がいる家庭が、その子をどこかに預けてまで旅行するなんて、ひどいやり方だ」、などとは思いません。もちろん、ハンディのある本人が、家族がいないことによってひどく苦痛を感じるようであれば、仕方ないのかもしれませんが、本人が落ち着いて過ごせる預け先を見つけることができるのであれば、そういうところを上手に利用して、家族がつかの間の楽しみを得ることがいけないとは思えません。一生涯にわたって介護していく家族が、犠牲ばかり強いられるのは、不幸なことだと思うからです。以前にも書きましたが、犠牲が大きすぎると、負の感情が生まれ、その感情は結局ハンディを持って生まれてきた当人に向けられてしまいます。お互いに犠牲を少なく、楽に暮らして行けるように、方策を探るべきでしょうね。

以上、準備編でした。

この記事へのコメント

みゃー
2006年05月08日 16:38
こんにちわ。
読んでいてなるほど~と思うことがたくさんです。もしかしたら来年は引越しになるかもしれなくて、ここハワイからだと必ず飛行機に乗らないといけません。
普段から使いこなしているものが、重要なんですね。
2006年05月11日 22:49
みゃーさん、そうですねぇ、うちもMDで音楽を聴くようにさせたのは、もう2年くらい前からになります。ヘッドフォンを手に入れるちょっと前でしたね。気の長い取り組みが必要ですね、なにごとも(^^)

この記事へのトラックバック